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スーパー8 [外国映画]

 J.J.エイブラムスとスティーブン・スピルバーグの創った映画で、「ET」に次ぐ傑作との評判だったので観にいった。子役が主演の映画だが、かなり怖いところもあるSFアドベンチャーである。


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 1979年の夏。オハイオの小さな町で父ジャクソンと2人暮らしの少年ジョー(ジョエル・コートニー)。ある夜、親に内緒で家を抜け出し、チャールズ(ライリー・グリフィス)やアリス(エル・ファニング)ら5人の友達と共に駅舎で8ミリ映画の撮影中、列車の脱線事故に遭遇する。またその混乱の中で、8ミリカメラは横倒しになったまま、大破した列車の一部から飛び出してくる“何か”を偶然映し出していた。ほどなくして現場には軍が到着。そして彼らは、ある極秘情報が何者かに知られてしまったと、大規模な捜索を展開する。現場から逃げ帰り、誰にも言わないと誓い合うジョーたち。しかし、町では不可解な事件が次々と起き始め、次第に極秘情報である“何か”の実態が明らかとなっていく…。(All cinema ONLINEより)


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 少年達がかわいくて、彼等が自主制作映画を撮るところが、とてもおもしろくてよかった。親に知られないように夜中に家を抜け出して、友人達と映画を撮るというワクワク感がとてもよく理解できた。大人になってからでは絶対に味わえないスリル。多分、スピルバーグもエイブラムスもこういう少年時代を過ごしたのかもと想像した。
 しかし、列車事故が起こり事態はここから急展開し、何か得体の知れない恐怖が観客を引き込んでいく。やはり「ET」とは違う。あんなにほのぼのとはしていないのだ。けれど、ストーリー的にはまったく目が離せないものとなっていて、次々に事件が起こり飽きることがなかった。

 そのなんだかわからない物の恐怖というのは、スピルバーグの「激突!(1971年作)」を思い起こさせる。これは、普通の男が大型タンク・ローリーに追いかけ回される恐怖を描いた映画だが、タンク・ローリーの運転手がまったく顔も見えないのが、恐怖を倍増させていたと思う。

 「スーパー8」に登場するわけのわからないものとは何か。それによって住民達はどうなっていくのか。そして少年達の運命は……。だが最後はやっぱりスピルバーグ作品だという落ちになる。

 主役の少年ジョーを演じたジョエル・コートニーがとてもかわいかった。それにジョーが心引かれるアリス役のエル・ファニングが、まだ少女っぽいのだがすでに大人の雰囲気も漂わせていて、これからどんな女優さんに成長していくのか楽しみである。

 エンドロールで少年たちの自主制作映画が上映される。これがまたおもしろく、すばらしいおまけをつけてもらった気がした。スピルバーグファン必見の作品といえるだろう。

原題:Super8 監督:J.J.エイブラムス  製作:スティーブン・スピルバーグ、
出演:ジョエル・コートニー、 エル・ファニング、 カイル・チャンドラー、 ライリー・グリフィス、 ライアン・リー、 
ガブリエル・バッソ、 ザック・ミルズetc.
2011年 アメリカ

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ブラック・スワン [外国映画]

 ナタリー・ポートマンはどんな役を演じても、体当たりで女優魂を見せてくれる人である。この作品はナタリーの美しさが際立っており、アカデミー賞主演女優賞にふさわしい演技といえると思う。


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 ナタリー・ポートマン(白鳥) 


 ニューヨークのバレエカンパニーに所属するニナ・セイヤーズ(ナタリー・ポートマン)は元ダンサーの母親エリカ(バーバラ・ハーシイ)の期待を一心に背負って、バレエ漬けの生活を送っている。母はニナを愛してはいるが、その愛はかなり支配的であった。
 ニナはボーイフレンドもなく、ただバレエ団と家を往復する日々を送っていた。ある日、ニナはバレエ団の芸術監督トーマス・ルロイ(ヴァンサン・カッセル)により「白鳥の湖」のプリマに抜擢される。それはルロイが、長年バレエ団で活躍したプリマ・バレリーナ、べス(ウィノナ・ライダー)を引退させての決断だった。
 しかし恋愛経験も少ないニナには、純粋な白鳥役は適役だが、邪悪で奔放な黒鳥を同時に踊り分けなければならないのが試練だった。それに万が一の代役に新人のリリー(ミラ・クニス)が指名される。彼女はニナと違って、色気のある大人の黒鳥を踊ることができた。そしてそのことがニナを精神的に追い込み、だんだんと幻影をみるようになるのだった……。


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 ナタリー・ポートマン&ヴァンサン・カッセル

 ストーリーのほうはかなり怖くて、現実の二ナの焦燥感がよく表現されていた。そして、だんだんと現実と幻影の入り混じった展開となっていく。舞台のほうではニナが白鳥の役で踊っているときが、現実で表情も悲壮感にあふれていて、彼女の心の焦りや不安がよく出ていたようだ。そして一転して黒鳥に変るとき、メイクからして邪悪さを表現するようなものになり、次第に黒鳥の羽が生えていくところがすごいと思った。ニナはこの二役を完璧にこなした。しかし……。


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  ナタリー・ポートマン(黒鳥)

 人間は完璧をめざすが、そうはならないものだ。完璧でなくてもよい。自分が精一杯やればそれでいいのだ。たとえ人になんといわれようとも。

 共演の芸術監督を演じたヴァンサン・カッセルは、いわゆる整った顔立ちのハンサムではないのだが、フランス人独特の色気というものを持っている男優だと思う。演技も今までに見た中で一番よかったと思った。また二ナのライバルを演じるミラ・クニスは、若いが大人っぽい色気を感じさせる人だ。

 この作品はスリラーと銘打っている。その通り、観客を不安にさせるような筋書きである。ヒッチコック的心理サスペンスに加え、主人公の見る幻影が映画では映像で表現されているので、よけいに怖いかもしれない。それが好きな人にはとてもおもしろい創りとなっていると思う。

 今日はレディスデイだったからか、映画のポスターをもらったので、早速部屋に貼っている。お気に入りのポスターである。ナタリーはこれからどんな役に挑んでいくのだろうか。長く女優を続けて、色々な顔を見せてほしいものだ。

原題:Black Swan   監督:ダーレン・アロノフスキー   出演:ナタリー・ポートマン、 
ヴァンサン・カッセル、  ミラ・クニス、  バーバラ・ハーシイ、  ウィノナ・ライダー
2010年 アメリカ TOHOシネマズ梅田

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阪急電車ー片道15分の奇跡ー [日本&アジア映画]

 阪急電車は関西ローカルの鉄道で、京都神戸宝塚へ行くのに便利である。この物語は阪急今津線を舞台に、そこに乗り合わせた人々の悲喜こもごもの人間模様を描いた作品である。

 宝塚から西宮北口までのレトロな雰囲気の阪急今津線。そこには、様々な事情を抱えた男女が、束の間乗り合わせていた──。純白のドレスに身を包んだOL翔子(中谷美紀)。彼女は、婚約者を後輩に寝取られてしまい、復讐のため結婚式にウェディングドレス姿で乗り込む。かわいい孫を連れた老婦人の時江(宮本信子)は、息子夫婦との関係に悩む日々…。彼氏のDVに悩む女子大生のミサ(戸田恵梨香)。ふとしたことから車内で口論となり…。庶民的な主婦、康江(南果歩)は、肌の合わないPTAの奥様グループの誘いを断ることができず…。地方出身の大学生の権田原美帆(谷村美月)と小坂圭一(勝地涼)は、おしゃれな大学に馴染めず…。年上の会社員(玉山鉄二)と付き合う女子高生の悦子。大学受験を控え、成績が思うように上がらず…。


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  中谷美紀

 中谷美紀のOL翔子がとてもよかった。婚約していたのにマリッジブルーになっていた間に、婚約者が後輩の女性と浮気し子供ができてしまう。その結婚式に乗り込む姿がなんとも美しく勇ましかった。


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  勝地涼と谷村美月

 地方出身で野草に興味のある冴えない女子大生権田原美帆を演じた谷村美月と、軍オタ(軍隊オタク)の小坂圭一を演じた勝地涼のキャラクター設定がおもしろく、彼らは関西の有名校関西学院大学(かんせいがくいんだいがく)の同級生という役どころである。二人の息もあっていて色々なエピソードがすごくおもしろかった。


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  玉山鉄二と有村架純

 そしてあの玉山鉄二が、かわいい女子高生と付き合う会社員役で登場!しかもいわゆる人のよすぎる、ちょっと間抜けた男として。彼の関西弁はほんものだったので、関西出身の人だと思う。いつもシリアスで陰のある役が多いように思うが、こんな笑えるような役ができるというのも、役者の幅が広い人なんだなと思った。どんな役でもやっぱりかっこいい人はかっこいい。


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  宮本信子

 それから人生を知り尽くしている老婦人役の宮本信子も、いい役だったと思う。彼女はOL翔子や、彼氏のDVに悩んでいるミサ(戸田恵梨香)に的確なアドバイスをするのだった。そして態度の悪い大阪のおばちゃんにお説教するところがおもしろかった。この、電車の中で態度が悪く服装からして下品な大阪のおばちゃんたちは、関西以外の人が見たらこれが典型的な関西人と勘違いされるのではないかと心配になった。いわゆる吉本新喜劇の影響である。こういう人はごくごく一部の人たちなので、そこのところをお間違いなくといっておきたい。

 こうして色々な人物が登場し、子役達も活躍している。その登場人物が交差するところがうまく話が出来ているなと思う。

 東日本大震災で、関西に住む私もなんだか精神的に疲れてきた今日この頃だが、こんな優しさのある映画を観て、少しは元気がでてきたかもしれない。ちょっと温かい気持ちになりたい人におすすめの作品である。原作(有川浩著)もぜひ読んでみたいと思っている。

監督:三宅喜重     出演:中谷美帆、 戸田恵梨香、 南果歩、 谷村美月、 玉山鉄二、
宮本信子、 勝地涼、 小柳友etc.
2011年 日本  TOHOシネマズ梅田

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カンディンスキーと青騎士展 [アート・カルチャー]

 あまり抽象画は得意ではないのですが、カンディンスキーは以前から好きだったので、兵庫県立美術館に出かけてみました。

 20世紀初頭のドイツ・ミュンヘン。ロシア生まれの巨匠ヴァシリー・カンディンスキーは、仲間とともに斬新な絵画作品を生みだし、1911年、新しい美術運動を展開させるべくグループを結成しました。それが「青騎士」です。彼らは展覧会の開催や書籍の刊行を通して、モダン・アートの歴史に輝かしい足跡を残しました。

 この展覧会では、カンディンスキーの実質的な伴侶であった画家ガブリエーレ・ミュンター旧蔵の作品を中心に、ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館が所蔵する世界屈指の青騎士コレクションのなかから、代表作を含む60点の作品と当時の写真や資料によってこの美術運動を紹介しています。

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 ヴァシリー・カンディンスキー 「花嫁」 1903年


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 ヴァシリー・カンディンスキー 「コンポジションⅦのための習作2」 1913年


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 フランツ・マルク 「牛、黄ー赤ー緑」 1911年

 カンディンスキーの絵は色が美しく、はっきりとした色のコントラストが印象的です。またミュンターとヨーロッパを旅したときに描いた小さい風景画がたくさんあり、当時の青騎士の写真もあったりで、とても楽しい展覧会でした。

 カンディンスキーの絵が、だんだんと抽象画に移っていく様子も良くわかる展覧会でした。

 カンディンスキーはロシアに家族がいたものの、ガブリエーレ・ミュンターと意気投合し、彼らは実質的なパートナー関係にありました。カンディンスキーとミュンターは1909年から一緒にムルナウに住み、近くのジンデルスドルフにはマルクとカンペンドンクが居を構えました。

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 ムルナウの家

 ミュンヘン新芸術家協会との諍いの後、カンディンスキーが協会を去った1911年から、カンディンスキーとマルクは協働して新たな芸術運動に精力的に取り組み、ムルナウのミュンターの家は土地の人々に「ロシア人の家」と呼ばれ、またたく間に青騎士の芸術家たちのたまり場となりました。1912年にはカンディンスキーとマルクの編集によって年刊誌『青騎士』第一巻が刊行されました。
 
 カンディンスキーとマルクの他に青騎士に加わったのは、マッケ、ミュンター、ヴェレフキン、ヤウレンスキー、クビンでした。パウル・クレーは公認のメンバーではなかったのですが、青騎士に非常に親近感を持ち、作品を出品しています。青騎士は描写することから解放された抽象絵画を生む母体となりました。

 しかし、第一次世界大戦(1914~)の勃発により、カンディンスキーはロシアへ戻らざるを得なくなり、1916年にはミュンターと別れたということです。そして青騎士のグループもバラバラになっていったのだそうです。

 以上の解説は展覧会のチラシとウィキペディアからのものです。

 カンディンスキーとミュンターの関係を思うに、芸術家と恋愛は切り離すことが出来ないもので、ほんとうのパートナーを得ることによって芸術家はそれを源として作品を生み出していくものなのだなあと、色々想像を膨らませながら、美術館を後にしました。

 
 
 

 
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抱きたいカンケイ [外国映画]

 ナタリー・ポートマンが結構小柄な人であることがわかった。この作品中の彼女は、とてもかわいい感じがした。もう大女優の仲間入りをしている人だが、こんなカジュアル映画に出演しても嫌味さがないところが素敵だと思った。


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  ナタリー・ポートマン
 
 週80時間も仕事漬けで恋をしているヒマもない医師のエマ(ナタリー・ポートマン)。そんな彼女はある日、ひょんなことから男友達のアダム(アシュトン・カッチャー)と体の関係を持ってしまう。すっかり恋愛モードのアダム。しかし、恋愛に興味のないエマは、抱きたい時にメールで呼び出し、あくまで性欲を満たすだけという気軽で都合のいいセックス・フレンドの関係を持ちかけるのだった。この提案にアダムも同意し、デートも恋愛感情も一切ない気楽な関係を楽しむ2人。だがやがて、アダムはエマに恋愛感情を持ち始める。一方、彼が他の女性と一緒にいると嫉妬を覚えるようになってしまったエマ。そんな中、アダムの希望で、2人は一度だけデートを試してみるのだが…。(all cinema ONLINEより)


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 ナタリーとアシュトン以外はほとんど知らない人ばかりだったが、全体的にハリウッドの明るいドタバタコメディとしてみたら楽しめるのかもしれない。筋書きもどうということもなく、みんながナタリーを立てているという感じはした。相手役のアシュトン・カッチャーは、デミ・ムーアの夫だそうで、33歳。デミとは年の差16歳ですって。う~ん、うらやましい!

原題:NO STRINGS ATTACHED  監督:アイヴァン・ライトマン   出演:ナタリー・ポートマン、 
アシュトン・カッチャー、 グレタ・ガーウィク、 ミンディ・カリング
2011年 アメリカ  梅田ブルグ

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決断の3時10分(3:10 TO YUMA)オリジナル版 [外国映画]

 ラッセル・クロウVSクリスチャン・ベイルの「3時10分決断のとき」(3:10 TO YUMA)のオリジナル版である。かなり前に購入していたのだが、今日時間ができたのでみてみた。

 逮捕された強盗一味のボスを汽車で護送することになった男が、その発車時刻までの間に繰り広げる一味との熾烈な攻防と駆け引きを緊迫感のあるタッチで描いた西部劇。
 アリゾナでは、ベン・ウェイド率いる強盗一味による駅馬車襲撃が横行していた。しがない牧場主のダンは、ある時その一部始終を目撃するが、自分のことで手一杯のため凶行を食い止めることが出来ないでいた。やがて、ベンが町の酒場にいる頃、保安官はダンから一連の報せを受け、ついにベンを逮捕する。しかし、ベンの手下に気付かれないよう刑務所のあるユマまで護送する必要があった。そこで、保安官の代わりにダンら2人の一般人がベンの護送を務めることに。だが、ユマ行きの汽車が発車する3時10分まではまだ2時間もある。その間、一味との駆け引きや妻との対面を経て、ダンの護送役への意気込みは揺らぎ始めてしまうのだが…。(all cinema ONLINEより)

 これはモノクロ作品で、筋書きはほとんど新作も同じ。だが新作では主人公のベンとダンの性格がより掘り下げて描かれていた。
 オリジナル版は、全編に流れるのんびりとした雰囲気が心地よかった。撃ち合いの場面でも、そんな隠れ方では撃たれるでしょ!的な、つくりが甘い部分が多々あるのだが、そこがまたなんとなくほほえましかった。

 違っていたのがラストのクライマックスシーンで、新作は結構胸が痛むような場面展開になるが、オリジナルはほのぼのとした結末だ。2作品を見比べてみてその違いを楽しみたい作品である。

原題:3:10 TO YUMA    監督:デルマー・ディヴィス     出演:グレン・フォード、 ヴァン・ヘフリン、 
フェリシア・ファー、 レオラ・ダナ、 ヘンリー・ジョーンズ
1957年 アメリカ  DVD



 
決断の3時10分 [DVD]

決断の3時10分 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



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ザ・ファイター [外国映画]

 よくできた映画だと思った。アメリカの低所得者層が暮らすマサチューセッツ州ローウェルが舞台だが、カメラワークがいいので街が美しく見え、明るい感じがした。

 この風景の中、以前は天才ボクサーと呼ばれたが、今はドラッグで身をもちくずした兄ディッキー(クリスチャン・ベイル)と、弟で現役ボクサーのミッキー(マーク・ウォールバーグ)の兄弟が、挫折を乗り越えつつ頂点をめざして頑張っていく姿を描いている。これは実話に基づくストーリーである。


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  クリスチャン・ベイルとマーク・ウォールバーグ


 やはり兄ディッキー役のクリスチャン・ベイルの演技がすごかった。ドラッグ常習者という役なので、やせ細って目が落ち窪んでいて、いつものクリスチャン・ベイルとは思えない面相だった。しかし性格は明るく常にハイで、弟のセコンドとしては天才的な能力を発揮するのだ。

 一方弟のミッキー(マーク・ウォールバーグ)は、おとなしくシャイな性格で、兄や母にいつも振り回されている。まじめなので、バーの女性シャーリーン(エイミー・アダムス)を好きになってもなかなかデートにさそえないような男である。それをマーク・ウォールバーグがあの坊ちゃん顔で、感じよく魅力的に演じていた。


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  メリッサ・レオ

 そして兄弟の母親役アリスがメリッサ・レオでこれまた強烈なおっかさんであった。口から生まれたような女性で、9人の子持ちで、彼女が一家を率いているのである。アリスが着ていた豹柄のシャツを見ると、なんだが大阪の難波あたりでよく見かける「大阪のおばちゃん」のような感じがした。しかもスタイル抜群である。
 
 この3者を中心に、ミッキーの恋人シャーリーンが彼のためを思って、彼が迷惑ばかりかけられている家族からミッキーを引き離そうとしてゴタゴタがおきたり、ミッキーの周りの人たちが色々からんできて、どうなるのかと思った。

 だが結局は家族の温かさ、兄弟の愛情を描いている作品である。色々な役者がでているが、みんなが活き活きとしていて、充分に個々の役者の演技が堪能できる映画である。


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 ミッキーことマーク・ウォールバーグのボクシングシーンも本気かなと思わせるくらい迫力があってすばらしかった。それにクリスチャン・ベイルとメリッサ・レオの、アカデミー賞助演男女優賞も納得の演技。最後のエンディングロールに、本物のディッキー&ミッキー兄弟が少し映像で出てくるのが嬉しいおまけだった。ボクシングのシーンよし、兄弟愛、家族愛のストーリーよしの面白い作品であった。

原題:The Fighter 監督:デヴィッド・O・ラッセル    出演:マーク・ウォールバーグ、 クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、 メリッサ・レオ、  ジョージ・ウォード
2010年 アメリカ   梅田ガーデンシネマ

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ツーリスト [外国映画]

 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの顔合わせで、ロケ当時から話題になっていた作品である。ロケ地のヴェニスには、見物客が大勢つめかけたそうだ。これは05年のフランス映画「アントニー・ジマー」をリメイクしたものである。


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 アンジェリーナ・ジョリー&ジョニー・デップ

 イタリアで妖艶な美女と出逢ったアメリカ人旅行者が、謎めいた彼女に翻弄されるがまま恐ろしい陰謀へと巻き込まれていくさまをミステリアスかつユーモラスに描き出す。監督は「善き人のためのソナタ」のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。
 傷心を癒そうと、ひとり旅でアメリカからヨーロッパへとやって来たフランク(ジョニー・デップ)。ヴェネチアへ向かう列車の中、突然彼の前に見知らぬ美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)が現われる。その妖艶な魅力に一瞬で引き込まれたフランク。しかし、そんな彼女の行動は逐一警察に監視されていた。警察は、ある重要人物がエリーズと接触する機会を待っていたのだ。ところがエリーズは、ニセの男と接触することで捜査の攪乱を狙っていた。そんなこととはつゆ知らず、そのまま正体不明の美女と行動を共にしてしまうフランクだったが……。(allcinema ONLINEより)


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 ジョニデとアンジーの競演というのでとても楽しみにしていたのだが、いつも魅力的な二人がそう見えなかったのが正直な感想である。ジョニデはパジャマでアクションさせられたりして、それがまったく似合わないブルーのパジャマ。なんでこんな色を選んだのでしょう。彼にはブラック&グレー系でないと。デザインもちっともよくなかった。(ミーハー的見方?(笑)
 アンジーは着こなしがいいから衣裳もよく見えた。でもこの人の魅力も、充分引き出せていなかったと思う。アクションシーンも「ソルト」的はカッコよさはなしで残念だった。中途半端な感じがした。


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 ルーファス・シーウェル&アンジェリーナ・ジョリー 

 監督はアクション作品に向いていないのかもしれない。ボートでのアンジーとジョニデのアクションシーンは、暗くてはっきり見えなくて、臨場感がなかった。ティモシー・ダルトンとルーファス・シーウェルも出てたけど、全然目立たず。ただジョニデ&アンジーと敵対する警官役のポール・ベタニーはとてもうまくてよかったと思う。こんなにいい役者をそろえたのに、それぞれの魅力を最大限に引き出すことができなかったようだ。もったいない作品になってしまった。結末も想像の範囲をこえなかった。

 辛口レビューになってしまったが、フランス映画「アントニー・ジマー」を観て比較したいものだ。

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 
出演:アンジェリーナ・ジョリー、 ジョニー・デップ、 ポール・ベタニー、 ティモシー・ダルトン、 
スティーヴン・バーコフ、 ルーファス・シーウェル
2010年 アメリカ/フランス   梅田ブルク

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好きな詩/谷川俊太郎 [日記・雑感]

「二十億光年の孤独」


人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或は ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまつたくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしやみをした


谷川俊太郎 「谷川俊太郎詩集」より


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ゴスフォード・パーク [外国映画]

 1932年11月(19世紀末)のイギリス郊外。カントリー・ハウス「ゴスフォード・パーク」でパーティが催された。館の主はウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)とシルヴィア夫人(クリスティン・スコットトーマス)である。貴賓達がメイドや従者を引き連れ優雅に来場し、メイドや従者たちは下の階で大忙しである。この「下の階」では虚飾にあふれたご主人たちのゴシップが乱れ飛ぶ。2日目の晩餐の席で、客の一人であるアメリカ映画プロデューサーが、この“鼻持ちならない”貴賓達をネタにした最新作の構想を披露する。それはカントリー・ハウスを舞台にした事件。そしてその夜、実際にある事件が起こる……。


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 ロバート・アルトマン監督は群像劇が得意だそうだが、これもイギリスの上流社会を、メイドや従者などの目からシニカルに描いた映画である。登場人物が多くてちょっと複雑ではあるのだが、上流社会の人間関係のいやらしさというものが、描かれている。またメイドや従者の生活がどんなものなのか、主人には絶対服従である彼らの生活の大変さがよくわかる。それがとても興味深かった。またイギリス人がアメリカ人を馬鹿にしている様子も描かれていた。これもアメリカ映画だからだろうか。


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 エミリー・ワトソンとマギー・スミス


 おなじみのマギー・スミスがうるさい伯爵夫人を演じ、ヘレン・ミレンが完璧なメイド頭を演じていて、二人とも有無を言わせぬすばらしさだった。クリスティン・スコット・トーマスも年の離れた夫の妻役でとても美しかった。エミリー・ワトソンはマギー・スミスのメイド役でシンプルな衣裳の中に清楚な美しさがあった。またエミリーに恋をする従者役にクライヴ・オーウェンが扮していて、若くてかっこいい感じだった。他にもたくさんの俳優がでているが、脇役も全員がほとんどイギリス人俳優だそうで、芸達者な人たちばかりで演技そのものも楽しめた。。

 前半が小さい出来事の積み重ねなので、かなり長い作品と感じたが、137分であった。だが後半に事件が起こり、それでまた結末がどうなるのか興味をかきたてられた。上流社会の女性達の美しい衣裳とメイドたちの質素な衣裳の対比などもきれいだった。

 イギリス郊外の美しい風景と陰気な雨が、上流社会の生活と複雑な人間関係を象徴しているようであった。

原題:Gosford Park   監督:ロバート・アルトマン   出演:マギー・スミス、 マイケル・ガンボン、 クリスティン・スコット・トーマス、 クライヴ・オーウェン、 ヘレン・ミレン、 エミリー・ワトソン
2001年 アメリカ    DVD

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