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スウィーニー・トッド 「フリート街の悪魔の理髪師」 [外国映画]

「ティム・バートンから頼まれれば、僕はなんだってやるんだよ。」とは、ジョニー・デップの言である。

スウィーニー・トッド1.jpg

 デップが演じるのは伝説の殺人理髪師スウィーニー・トッド。この作品は1847年に初めて舞台にかけられ、150年間にも渡ってミュージカルとして舞台で上演されてきたそうだ。
 物語は19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・パーカー(ジョニー・デップ)は美しい妻と娘と、幸福な生活を送っていた。しかし悪徳判事のタービン(アラン・リックマン)はベンジャミンの幸せを妬み、無実の罪を着せて監獄へ送る。その間に妻は自殺、娘はタービンの養女にされ、幽閉される。15年後脱獄してフリート街へもどってきたベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変え理髪店を開く。そして大家のミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)と組んで、復讐の鬼と化していくのだった……。

スウィーニー・トッド2.jpg
 
 たぶん舞台では血がどっとでるようなシーンはないのだろうが、映画ではドバドバ出る。しかも画面はほとんどモノクロのような色彩で、血だけが赤く強調されている。だから初めはすごく気持悪かった。それにストーリーが復讐劇だけでもなく、納得がいくようなものではないので、どうもおさまりがよくないと思った。結局スウィーニーは、復讐を願っている間に本当に悪魔になってしまったということなのだろう。

スウィーニー・トッド3.jpg

 この映画の救いはミュージカルなので、ジョニー・デップの歌を聞けることだ。デップはロックバンド「The Kids」のギタリストだったが、歌うのは初めての経験なのだそうだ。役者の歌は、単にうまいというのではなく感情がこもっている。ヘレナ・ボナム・カーターも歌がうまかった。役者という職業は何でもできないといけないのだなと改めて感心した。

 それにデップは、演技がますますうまくなってきたように思った。アカデミー賞のノミネイションも納得できる。近いうちに是非主演男優賞を取って欲しいものだ。たぶんジョニデは計算する人ではないので、どんな映画に出たら賞がもらえるかなどとは思わないで、これからも自分の納得した作品にだけ出続けるのだろう。それで賞が取れたらすばらしいのだが。

 この作品では、最後までデップは怖いメイクで血だらけで、彼の本来のハンサムな顔が見れなかったのが大変残念だった。最後くらいきれいに終わって欲しかった。ホラー好きの人ならお薦めできる作品かもしれない。

監督:ティム・バートン  出演:ジョニー・デップ、 ヘレナ・ボナム・カーター、 アラン・リックマン
2007年 アメリカ   TOHOシネマズなんば


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コメント 24

non_0101

こんばんは。
思いっきりホラーでしたね~ 覚悟はしていても、かなり強烈でした(^_^.)
ここまでスプラッタにしたくても…
> 本当に悪魔になってしまったということなのだろう
救いの無いほどの悪魔でしたね。本当に怖かったです(T_T)
でも、彼の歌声が聴けたところは良かったです☆
by non_0101 (2008-03-05 23:54) 

coco030705

nonさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
やっぱりこれはホラーですよね。だから、ストーリーのつじつまとかは
関係ないんですね。まあ、ティムはホラーも好きなんだと思います。
それにしても、ヘレナ・ボナム・カーターはティムの奥さんだからでしょうが、
変な役が多くてかわいそうな気もします。(笑)
by coco030705 (2008-03-06 00:50) 

tomoart


最近つらつらと思い返す事があったのだけど、この作品てどうしてもジョニデを主役として考えてしまいがちですが、ヘレナ・ボナム=カーターの視点から考えてみると当初の印象とはまた違う情感がある事に気付きました。
ラヴェット夫人はベンジャミン・バーカーを横恋慕して、バーカー夫人が亡くなったと嘘をつき、バーカーを説き伏せて、何とか二人で幸せになる事を画策します。その少女的とも言える一途な愛が、連続殺人を起こさせ、バーカーに自らが愛する妻を殺させてしまい、ひいては彼女自身があたかも魔女裁判のように火あぶりによって殺されてしまう。
彼女がついた、たった一つの嘘が全ての元凶だった訳ですが、その嘘を彼女につかせたのはまぎれもない一途な愛だったと言うのが、彼女の一番の悲劇であり、その視点から見ると、この作品はホラーと言うより一人の女性の悲劇としての哀しみがとても良く描かれていると思いました。

という事で、トラックバックさせていただきますw
by tomoart (2008-03-06 01:16) 

ジジョ

こんにちは☆
ほんと、血の表現は思った以上にすごかったですよね!
でも、背景とのコントラストとか美しとおもってしまいました。
あ、私はティムの映画のヘレナが一番好きですよw
by ジジョ (2008-03-06 04:54) 

coco030705

tomoartさんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
ラベット夫人が想像で描くスウィーニーとの新婚生活の場面は、
とってもきれいでしたね。でもこの場面でも、ジョニデの顔が
そのままの怖いメイクだったのが、私は不満でした。(^^)

現実にもよくありますけど、自分の愛のために嘘をついたり
危害を加えたり、愛とは両刃の剣なのでしょうね。怖いですね~~。
その意味でもこの映画はホラーかもしれません。
by coco030705 (2008-03-06 09:04) 

coco030705

ジジョさんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
色彩的には確かにコントラストがくっきりしてよかったかもですね。
このあたりはさすがティム・バートンだと思いました。
ヘレナはどちらかというと、役を創って演じるのが上手ですものね。
だから、きれいきれいな役よりは活き活きしているかもしれませんね。
それにしても、怖い映画でした。(^^)
by coco030705 (2008-03-06 09:15) 

キキ

こんばんは。
「ミュージカル」が強調されていたのに想像以上の血だらけの怖い映画でした。
横の女性は指の隙間から見てました・・・。
ティム・バートン監督ってここまでやるんだってびっくりでした。
アカデミー賞は美術賞受賞でしたね。
主演男優賞いつか取って欲しいです。


by キキ (2008-03-06 19:21) 

coco030705

キキさんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
いやはやすごい映画でしたね。
ティム・バートンは「スリーピー・ホロウ」なんかでも思いましたが、
ホラー好きなんじゃないかな。彼のどの映画も変わった人物が
でてきますものね。
でも最後までウッって感じでしたね。(^^)
by coco030705 (2008-03-06 20:46) 

coco030705

WIZARDさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-03-06 20:48) 

丹下段平

ココさん、こんばんは。

ジョニー・デップ、ホントにいい役者ですよね。何観ても違った印象がある上に、それぞれが見事に嵌っている感じがします。アカデミー賞クラスの実力があっても、いかにも賞に選ばれそうな作品に出ないと対象にはならないんでしょうね。海賊の役じゃ絶対に無理だろうし…。
by 丹下段平 (2008-03-06 22:02) 

coco030705

丹下段平さんへ
nice&コメント&TBありがとうございます♪
私もジョニデの役者としての魅力を高く買っております。
彼は挑戦者ですよね。様々な役をやることができ、しかも個性を失わない。
すばらしいです。「ネバーランド」はアカデミー賞狙いと騒がれましたが、
結局だめでしたね。
今回はジョージ・クルーニーが「主演男優賞はジョニー・デップだよ。」って
いってたんですけどね。この映画では、アカデミー会員の気持はうごかなかったのでしょう。残念です。でもまだまだ期待はできますね。楽しみに待ちましょう。
by coco030705 (2008-03-07 00:05) 

coco030705

ひかるさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-03-07 00:06) 

ERUN

こんばんは~。
なぜかココさんのRSSの更新のお知らせが来なくなってました。
例のメンテあとの不具合のひとつなのでしょうかねぇ。

「スリーピー・ホロウ」と、出だし雰囲気が似てるなと思ったら
衣裳の担当が同じ方なんですね~。ジョニデさんのメイクは、ハサミ男も
思い出しますが。ヘレナの丸焼けはフランケンシュタイン以来で(笑)。
バートン監督の大好きなゴシックホラーは、私もツボなのでこれも結構好き♪
それにしても、しばらくひき肉料理は用心深く食べないと(笑)。
by ERUN (2008-03-07 22:33) 

coco030705

ERUNさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
あら~。RSSのお知らせが?いやですね~。So-netって、なんで
メンテ後がいつも調子悪いのかしら。

あ、そうですね。これはゴシックホラーなんですよね~!
それなのに、ミュージカルだからなんて油断していった人は
かなりの衝撃だったみたい。私も含めて。(^^)
「スリーピー・ホロウ」と同じ衣裳さんってうなずけました。
ヘレナ、ほんとに魔女っぽかったんで、最後はこうなるのかと・・・。(笑)
いやいやしばらくはハンバーグなんかだめ。なんかが歯にひっかかりそう。
それを取り出してみると……!!(アハハ・・・)
こういう映画は怖さ、キモさを楽しまなくっちゃいけないんでしょうね☆

by coco030705 (2008-03-08 00:06) 

coco030705

xml_xslさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-03-08 00:07) 

coco030705

toroさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-03-19 19:32) 

トミュウ

こんばんわ!
遅ればせながら・・・わたしもジョニデの超ファンです。

この作品、ミュージカルじゃなかったらきっと見るに耐えなかったかも知れませんね・・・。
結構血は大丈夫な方なんですが。
ジョニデもヘレナ・ボナム・カーターも、歌は本当良かったです。
TBさせてください〜。
by トミュウ (2008-03-20 20:56) 

coco030705

トミュウさんへ
コメント&TBありがとうございます♪
ジョニデはやっぱり人気がありますね~。
次回作が楽しみです。誰とダッグを組むんでしょうね。
by coco030705 (2008-03-20 22:45) 

coco030705

Soraさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-03-26 23:03) 

TaekoLovesParis

Cocoさんの更新通知が来なくなったので、もう一度RSSで登録しなおしました。
私もジョニデのファンなので、オスカーとってほしかったです。

この映画、ペンキと明らかにわかるような血だけど、やはり、ぞっとしました。それにひき肉。この映画を観た後にハンバーガーは食べられない。
ミュージカルの舞台だったら、こんなにリアルじゃないんでしょうね。
ジョニデは、Cocoさんもおっしゃっているように歌、上手でしたね。歌が
はいっていたから、残酷さだけに終わらなかった気がします。

by TaekoLovesParis (2008-03-30 23:25) 

coco030705

Taekoさんへ
nice&コメントありがとうございます♪
そうでしたか。私の更新通知が…。実は私のほうにも、Taekoさんの
通知が来なくなって、やっとこの間からくるようになりました。私は
Taekoさんは海外へ旅行していらっしゃると思いましたので、
あまり気に留めてなかったんですが、ロートレック展の記事などは
コメント遅くなって申し訳ございませんでした。

ところで、この映画ですがやっぱりホラーとしての位置づけで見ないと
いけないでしょうね。普通の映画としては、ちょっと気持悪すぎですよね~。
ジョニデの次回作に期待します☆
by coco030705 (2008-03-31 20:46) 

coco030705

リックディアスさんへ
nice! ありがとうございます♪
by coco030705 (2008-04-03 17:51) 

ジーコ

やはりホラー好きにオススメとなる作品でしょうか。映画館を出て盛り上がってる夫婦って(汗)

すいません、ジョニデが元ロックバンドなんて知りませんでした。情報ありがとうございます!(ファンなら常識!?)

トッドのカミソリと革のコートにシビれてしまいました!

いつもながらつたない内容ですが、TBさせていただきますm(_ _)m
by ジーコ (2008-04-15 11:28) 

coco030705

ジーコさんへ
こちらにも、nice&コメントありがとうございます♪
ご夫婦ともにホラー好きなら、いいじゃないですか!意見があって
楽しいですよね。(^^)
ジョニデは最初アイドルで売り出したでしょう?そのころロックをやってた
みたいですよ。ジョニデはなんでもできるんですね。カッコイイですね~~。
TBもありがとうございました。
by coco030705 (2008-04-15 17:54) 

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