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2017年03月| 2017年04月 |- ブログトップ

ジャッキー/ファーストレディー最後の使命 [外国映画]

 1963年のあの伝説的な事件を、ジャクリーン・ケネディ元大統領夫人に焦点を当てて描いた作品です。何度となく繰り返され放映されたケネディ大統領暗殺のフィルム。そして犯人オズワルト逮捕後も、その当人が連行される途中に射殺されてしまったという、謎が謎を呼ぶ事件でした。真相は今もって藪の中です。

 その劇的な事件のヒロインであるジャクリーン・ケネディ元大統領夫人をナタリー・ポートマンが演じています。彼女の一人芝居という感じの作品で、演技が秀逸でした。
 ジャクリーン・ケネディは24歳でJ.F.ケネディと結婚し、31歳で夫と共にホワイトハウスに入り、34歳で未亡人となったのだそうです。その起伏の多い人生のなかでも、最も緊張感のある4日間を描いています。


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 ジャッキーの愛称で親しまれていたジャクリーン・ケネディ(ナタリー・ポートマン)は、夫ジョン・F・ケネディ大統領のテキサス州遊説に同行。1963 年 11 月 22 日、ダラスでのパレード中、隣りに座っていた夫が狙撃され、帰らぬ人となってしまう。


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 目の前で最愛の人を亡くした彼女には悲しむ間もなく、葬儀の準備、代わりに大統領となる副大統領の就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの立ち退きなど、やらなければならないことが山のようにあった。この就任式で、ジャッキーは血だらけの服を着ているのだが、これは彼女の心を象徴的に表したもので、実際にこんなむごいことが行われたとは思えない。


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 さらに、事態を理解できない幼い子供たちにどう接したらいいか悩み、犯人に怒り、様々な感情が入り乱れるジャクリーン。とりわけ、事件直後から夫J.Fケネディーが過去の人として扱われることに憤り、夫が築いたものを単なる過去にはさせまいと決意する。そしてみんなが危険だからと止めるのも聞かず、子供たちの姿を民衆にみせ、自分は国葬の葬列に加わり教会まで棺とともに歩いていくと決心するのだった。


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 これほど毅然として誇り高い女性がいただろうか。普通の人なら気絶してもおかしくないような事態に、夫ジョン・F・ケネディを守るため最後まで戦ったのが、ジャクリーンだったのだと理解できた。それを巧みに表現したナタリー・ポートマンが本当にすばらしかったと思う。


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 ジャクリーンはのちに海運王オナシスと再婚するものの、オナシス亡き後は出版社に入社し、編集者として働きました。そして1994年に享年64歳で死去。”永遠の炎”が灯されたケネディのお墓の隣に埋葬されたのだそうです。映画になるほど数奇な運命を精一杯生きた女性だったのだなと感動しました。

 そして、ナタリー・ポートマンがとてもすばらしい女優さんに成長したのを目の当たりにして、嬉しく思いました。今後も大いに活躍してくれることが想像に難くないです。

原題:JACKIE 監督:パブロ・ラライン 制作:ダーレン・アロノフスキー 
出演:ナタリー・ポートマン、 ピーター・サースガード、 ビリー・クラダップ、 
ジョン・ハートetc.
2016年 アメリカ/チリ/フランス




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miniなできごと16 [日記・雑感]

 昨日、友達のHさんと大阪キタ新地にあるANAクラウンホテル内の「メゾンタテルヨシノ」のランチに行って来ました。この写真はランチコース5000円の一品「季節の野菜 モネの庭園をイメージして」という料理で、45種類の野菜を使っています。それを生のまま、茹でる、揚げるという調理法で出してくれます。すごく新鮮で珍しく美味しいお野菜ばかりでした。他のお料理もとてもおいしく、ぜひまた訪れたいお店になりました。ソムリエさんやギャルソンの人達も感じがよく、色々説明してくれたのが楽しかったです。


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メゾンタテルヨシノ大阪
https://www.anacrowneplaza-osaka.jp/restaurant/tateruyoshino/#

 ここは銀座と汐留にもあるんですって。汐留はカジュアルな店と言ってましたよ。

 このあと、二人で映画を観に行きました。タイトルは「おとなの事情」で、シネ・リーブル梅田で上映していました。パオロ・ジュノベーゼ監督作品で、イタリアでヒットした映画です。


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 夫婦3組と男性1人の7人が集う夕食の場。新婚のエヴァが、食事中にかかってきた電話やメッセージをみんなオープンにしようと提案する。詰め寄る女性陣に、男性陣は渋々承諾し、テーブルに7台のスマートフォンが並ぶ。メールが来たら全員の目の前で開く、かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すというルールで、究極のゲームが始まる……。
 かなりブラックな作品で、セリフ劇です。セリフ劇といえば、ウディ・アレンの映画が有名ですが、彼の作品はブラックな中にもわりあいユーモラスなところがあるのが多いのです。ところがこのイタリアのジュノベーゼ監督作品は、だんだんと深刻になっていくのが特徴。実は私、ランチでワインを飲んだせいで、途中眠ってしまいました!(-_-;) 目が覚めたときは、ほとんど全員喧嘩状態の悲惨な場面……。感想としては、スマホの中はホラーの世界[がく~(落胆した顔)] 夫婦や恋人との絆を大事にしたい人は、絶対にスマホを公開してはいけません。(笑) 


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miniなできごと15-海北友松展(京都国立博物館) [日記・雑感]

 京都の鴨川べりの桜です。柳や他の樹の緑の中に桜があるのが、風情をかんじさせます。

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  この日は京都国立博物館の「海北友松展」へ、友人と一緒に行きました。海北友松は最初は浅井家の家臣、海北家の武士だったのですが、父や兄を信長に滅ぼされ、狩野派の門をたたき絵の道へ進んだ人です。

 狩野派独特の豪華な金屏風に描かれた牡丹の絵などの、彩色されたすばらしいものもあります。

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 花卉図屏風(かきずびょうぶ)妙心寺



 武士の気迫がほとばしるような、水墨画の数々。特に神獣「龍」を描いた雲龍図が怖いくらいの迫力でせまってきます。まるで今にも龍が画面から飛び出してきて、暴れまわるのではと思うくらいの凄みです。

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 雲龍図 建仁寺



 最晩年の最高傑作とされる月下渓流図屏風がアメリカの美術館から60年ぶりの里帰りです。友松が最晩年にたどり着いた孤高の境地を表したものだそうです。所どころに色がついているのが、友松の水墨画の特徴です。情感豊かで静謐な画風の絵です。

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 月下渓流図屏風(げっかけいりゅうずびょうぶ) ネルソン・アトキンズ美術館(米国)


 他にも色々と魅力的な作品や、書状や文書類など70余件が展示されています。ぜひいらっしゃることをお勧めします。5月21日(日)までと期間があまり長くないので、お気を付けくださいませ。




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モン・ロワ(MON ROI) 愛を巡るそれぞれの理由 [外国映画]

 ヴァンサン・カッセルが好きなので、観に行きました。彼はアメリカ的なハンサムとは違う、フランス的な男前だと思います。ヴァンサンの役は、魅力的だけれど破天荒なレストランの経営者。そして主役の女弁護士トニーは、この作品の監督でもあるエマニュエル・ベルコ。二人の激しい恋の始まりと結婚、そして別れを描いた大人の恋愛映画です。


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 物語の冒頭は、スキー事故で大怪我をしたトニー(エマニュエル・ベルコ)がリハビリセンターでリハビリに励んでいるシーンから始まる。彼女は10年間一緒に暮らしたジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)との波乱に満ちた関係を振り返っていく。


 トニーは学生のとき憧れだったレストランの経営者ジョルジオとパリで再開し、きっかけをつかみ彼の気持ちを自分に向けることに成功する。ジョルジオからのアプローチも反応が早く、二人はたちまち激しい恋に陥っていく。


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 ジョルジオに案内されたクラブでトニーは、若く美しい女アニエス(クリステル・サン・ルイ・
オーギュスタン)から「私の彼を奪った」などと言われるが、「僕の子供を産んでほしい」というジョルジオの言葉に愛を感じて結婚する。


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 しかし結婚後、当のアニエスはトニーの妊娠を知って、自殺未遂を引き起こす。ジョルジオは彼女が精神不安定なため見捨てることはできないという。「彼女は妹のようなものだ」と彼は言うが、トニーの心は穏やかではなかった。そしてついにジョルジオとトニーは可愛い男の子を授かる。


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 しかし、赤ちゃんの名前を付けるとき、ジョルジオはアニエスに名付け親になってもらう。


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 トニーとジョルジオとアニエス

 子どもができてからも、ジョルジオがクスリを使っていたことがわかったり、新たな浮気の現場をトニーが見つけてしまったり……。その他色々なゴタゴタがあり、トニーは心底疲れて少しおかしくなってしまう。弟のソラル(ルイ・ガレル)が心配して、トニーにジョルジオと別れるように忠告する。ジョルジオはクスリを止めてセラピーに通い、まともになることを誓うがときすでに遅しで、トニーは自分の仕事である弁護士業で新しい大きな仕事を手にし、離婚に踏み切るのだった。

 こうしてトニーはこの不幸な結婚から立ち直るが、子供はジョルジオに引き取られ、二人は子供の成長の経緯を見守る役所の職員との話し合いの場で再会する。トニーがあれほど心配したのに子供は問題なく順調に育っていた。ジョルジオも今までの感じとは違って、まともな雰囲気の男性になっていた。セラピーが成功したのだろうか。だがジョルジオは会ってもトニーと目を合わそうともせず、挨拶もそこそこにその場を去るのだった。

 どんなに深く愛し合っていても、愛というものが終わったら、男女はこんなにも他人になるのだなということを、最後に見せつけられた感じがした。結局トニーとジョルジオはお互いを理解できなかったのか。恋愛というもののはかなさを表現した場面だった。それにしても、悲しい終わり方だなと思った。こんな容赦のない描き方ではなく、もう少し温かみのあるエンディングが、私は好きだ。

原題:MON ROI/ MY KING  監督:エマニュエル・ベルコ  出演:エマニュエル・ベルコ、
ヴァンサン・カッセル、 ルイ・ガレル、 イジルド・ル・ベスコ、 
クリステル・サン・ルイ・オーギュスタン
2015年 フランス




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