So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
前の10件 | -

ボヘミアン・ラプソディー(その2)フレディ・マーキュリーとQUEEN [外国映画]

 今日、IMAX(TOHOシネマズなんば)での「ボヘミアン・ラプソディー」を観てきました!最高でしたよ~!これから観に行かれる方は、ぜひ、IMAXでご覧になることをお勧めします。音楽シーンの迫力が全然違うんですよ。


https://youtu.be/HgzGwKwLmgM
Queen - Don't Stop Me Now


 フレディ・マーキュリーは大の親日家だったそうですね。パンフにQueenの来日公演のボディガードをした伊丹さんと通訳の小林さんの対談が載っていて、それを読むと、フレディは買い物好きで、日本の文化についてすごく勉強していた、そして京都や東京で骨董品も買ったけど、新しい和の物もたくさん。ロンドンの自宅に、日本間と日本庭園を造ったらしいですよ。そのために色々日本の物を集めていたとのこと。

 メンバーは仲が良くて、統制がとれていたそうです。時間にも正確で、他のミュージシャンにはないことだった、だからコーラスがすばらしかったんだろうと、伊丹さんと小林さんが回想してました。

 それに、フレディからは毎回、伊丹さんにカルティエの製品がプレゼントとして贈られたのですって。「カルティエは、イギリスでは最高のプレゼントで、信頼のおける人に感謝の気持ちを込めて贈る」とフレディがいっていたのだそうです。他のメンバーも、各々のボディーガードにきちんとプレゼントしていたらしいです。伊丹さんと小林さんの印象は「他のグループと比較しちゃいけないけど、フレディをはじめ皆が気さくで優しく、とても気遣いのある人たちだった」とのことです。


https://youtu.be/fJ9rUzIMcZQ
Bohemian Rhapsody


 それからもう一つ、フレディは猫好きで、映画にも自宅に猫ちゃんがたくさんいるシーンがかなりあったので、猫好きの私としてはとても嬉しかったです。


ぼねこ2.jpg


 Queenの日本公演(1978年)でのインタビューです。フレディの日本語の挨拶が聞けますよ!

https://youtu.be/eQqWSf3iNx8


 フレディの衣装ですが、すごく変わったものが多いのですけれど、歌舞伎の衣装にも通じるような、派手さだなと思うんですね。下の写真を見てください。


ぼ10.jpg
 これは、完全に歌舞伎を参考にしたデザインではないかなと思います。この人は、心底カブキ者だったんですね。

 まあ、他のはちょっと……、というものもあるので、私的に大丈夫なものだけアップします。

ぼ14.jpg13ぼ.jpg

ぼ15.jpg

ぼ17.jpg

ぼ11.jpg

ぼ18.jpg ぼ23.jpg

ぼ19.jpgぼ22.jpg


ぼ21.jpg


 フレディがもっと長生きしてくれたら、もっともっと、いい曲がたくさん聴けて、コンサートにも行けたのにと思うと、とても残念です。でも、彼は時代を駆け抜けたともいえますね。太く短い人生で、燃え尽きたのでしょう。次は、美しいバラードのラブソング「A Winter's Tale」など、名曲集をおきき下さい。


https://youtu.be/jrk-xV3hfe8
A Winter's Taleほか(約1時間)


 彼の人生は、確かに色々大変なことがあったとは思いますが、やりたいことが思う存分やれて、しかも亡くなってから27年も経って、こんなすばらしい映画が創られ、大ヒットしているのですから、やはり幸せな人だと感じます。


  https://youtu.be/A22oy8dFjqc
  Queen-Live at LIVE AID 1985/07/13 [Best Version]


 とにかく今年は、Queenの曲を毎日聴いて終わりそうです。





nice!(32)  コメント(32) 
共通テーマ:映画

ボヘミアン・ラプソディー(その1) [外国映画]

 学生時代の友達で、音楽のセンスがすばらしくいい人がいて、色々教えてくれました。エルトン・ジョン、ポール・サイモン、イーグルスetc. そして、友人が「すごいバンドが出てきたよ」といってたのが「クイーン」でした。でもその頃、私はどういうわけか、クイーンを聴かなかったのです。たぶん、フレディ・マーキュリィーの歌の迫力に、ついていけなかったのかもしれません。昨日「ボヘミアン・ラプソディー」を観て、そのことを心から後悔したというわけです。それでも、あ、この曲知ってるという曲が多数ありました。それほど、すばらしいバンドだったのですね。


ぼ1.jpg


 1970年のロンドン、フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、インドからの移民であることや、自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
 ある日、バンドの演奏を聴きにいったとき、そのバンドのギタリストのブライアン・メイ(グウィリム・リー)と、ドラマーのロジャー(ベン・ハーディ)に出会う。ちょうど、バンドのヴォーカルが急にやめて、二人は困っていた。フレディは自ら、代わりになると自分を売り込んだ。


ぼ3.jpg


 1年後、ベーシストのジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)が加わり、バンド名は「クイーン」に決まった。そんななか、フレディはメアリー(ルーシー・ボイントン)と出会い一目惚れし、婚約する。そして、シングルの楽曲「キラー・クイーン」が大ヒットし、クイーンは一躍世界的大スターとなる。


ぼ9.jpg


 メンバーは、互いに刺激しあい、意見を戦わせながら、次々と革新的な名曲を世に出していく。そしてついに、ロックとオペラを融合させた型破りな楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」が完成する。しかし6分という当時としては異例の長さに、ラジオでかけられないとレコード会社の猛反発を受けるフレディたちだった。けれども、その難局を乗り越えて、「ボヘミアン・ラプソディ」は大ヒットとなり、イギリスで9週連続チャート1位を記録。


ぼ8.jpg
  

 1983年、フレディはミュンヘンでソロ作品の制作を開始する。それはそのときパートナーだった男性の勧めだったが、それがバンドとの間に亀裂を招き、一時フレディは仲間たちと離れる。また、メアリーとも別れ、彼女は新しい恋人を作る。だが、メアリーはその後もフレディの友達として、親身なアドバイスをし、生涯フレディの支えとなる。


ぼ2.jpg
   メアリー役のルーシー・ボイントンと、フレディ役のラミ・マレック


 結局、ソロで組んだ新しいバンド仲間とはうまくいかず、フレディは男性パートナーとも別れ、荒れた生活に終止符を打つ。そして、1985年のウェンブリー・スタジアムで開催の「ライヴ・エイド」で再び「クイーン」として登場し、聴衆の大喝采を浴びるのだった。しかしこのときすでに、フレディの身体はエイズに侵されていたのだ……。


 ぼ5.jpg


ぼ4.jpg


 この「ライヴ・エイド」のシーンが圧巻だった。映画の観客はまるでその瞬間にウェンブリー・スタジアムに居るかのような錯覚をする。そして、演奏が始まったら、演じているラミ・マレックはフレディ・マーキュリーその人だった!


ぼ6.jpg


 この作品に出演した役者たちは、皆、本物に限りなく近づいていたと思う。特に、主演のラミ・マレックの努力に感動した。彼はフレディより背も低いし、よく見ると顔も違うのだが、フレディにしか見えなかった。すばらしかったと思う。

 この映画の良さは、フレディ・マーキュリーという人の優しさが、愛が描かれているところである。彼は家族に対して、友人に対して、限りなく優しい人なのだ。
 フレディは魅力あるロックンローラーではあるが、その人生は人間関係に悩み、希望、夢、失望、葛藤、悲しみがあり、宗教家のように悟っているわけではない。生身の人間だ。それが存分に描かれ、それを越えていくフレディの姿が私たちに感動を与えるのである。セリフの中にあった言葉だが「居場所のない者、悩めるもの、弱きもの、名もなき者」のために、歌い続けてくれたフレディ・マーキュリーに心からの喝采を贈りたい。


公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/


原題:BOHEMIAN RHAPSODY 監督:ブライアン・シンガー 出演:ラミ・マレック、
ルーシー・ボイントン、 グウィリム・リー、 ベン・ハーディ、 ジョー・マッゼロetc.
2018年 イギリス/アメリカ
 


nice!(28)  コメント(28) 
共通テーマ:映画

チューリップ・フィーバー 肖像画に込めた愛 [外国映画]

 「チューリップ・フィーバー」とは何なのか。この映画の題名を観たとき、さっぱりわからなかった。これは17世紀のオランダで、チューリップの新種が発見されるたびに、その球根の値段が、家一軒分ほどの価値になったという、いわゆるチューリップ・バブルの時代のラブ・ストーリーである。


c9.jpg


 17世紀のオランダで、修道院育ちの貧しい少女ソフィア(アリシア・ヴィカンダー)は、運よく親子のように年の離れた豪商コルネリスに見初められ結婚し、豊かで安定した暮らしを送っていた。


c6.jpg


 ある日、コルネリスが夫婦の肖像画を無名の画家ヤン(デイン・デハーン)に依頼する。若く情熱的なヤンとソフィアはすぐに恋に落ちる。


c2.jpg
 デイン・デハーンとアリシア・ビカンダー


 ヤンが、ソフィアとの未来のため、希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、彼らの運命は思わぬ方向へと動いて行く。


c3.jpg


 これから、ヤンとソフィアの運命はどうなっていくのだろうか。この先、コルネリス家のお手伝いの女性や彼女の恋人、怪しい医者がからんできて、しかもストーリーの展開が予測できないような、アッと驚くドラマチックな物語になっていくのだ。
 

c4.jpg


 結局、ソフィアは修道院にもどり、ヤンと別れるのだが、最後は登場人物の誰も、不幸にならないという筋書きになっている。気持ちのいい映画である。

 ヤンを演じたのが、アメリカ人俳優のデイン・デハーン。若いときのディカプリオにちょっと似ているような感じがした。これから色々活躍できそうな人で、楽しみだ。

c8.jpg


 主役のアリシア・ビカンダーは、スウェーデン人で、かなりの人気女優だと思う。小柄なところが私は気に入っている。

c7.jpg

 ソフィアの夫コルネリス役にクリストフ・ワルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役にジュディ・デンチが共演。両者ともさすがの存在感である。

 映像もオランダの昔の街の喧騒が伝わってくるような感じで、リアル感があり、よかったと思う。

 フェルメールの絵画の世界から抜け出してきたような、美しい青の衣装もとても素敵だった。

原題:Turip Fever  監督:ジャスティン・チャドウィック  出演:アリシア・ビカンダー、
デイン・デハーン、 ヤン・ファン・ロース、 ジャック・オコンネル、
ホリデイ・グレインジャー、 トム・ホランダー、 ジュディ・デンチ
2017年 アメリカ・イギリス




nice!(32)  コメント(42) 
共通テーマ:映画

プーと大人になった僕 [外国映画]

 高校生のとき、英語の教科書にA・A・ミルンの「Winnie-the-Pooh」の一節が載っていました。その挿絵の可愛らしさから、大好きになりました。この映画は、オープニングのタイトルバックの背景に、原作の絵を動画にしたものが流れます。懐かしくて、もっとこのアニメーションを観ていたかったです。

 私はディスニーのアニメは観ていないのですが、この映画のプーさんをはじめ、登場する動物のぬいぐるみは全て、原作の挿絵に近いかなという感じを持ちました。


プー2.jpg


 ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を、初めて実写映画化した作品です。大人になったクリストファー・ロビンが、日々の忙しさに家族の大切さを見失っているときに、プーと奇跡的な再会を果たし、忘れてしまっていた大切なものを思い出していくというストーリーです。


プー4.jpg


100エーカーの森の絵.jpg
児童文学者石井桃子さんが翻訳の際使用した資料。A・Aミルンの原作本の「100エーカーの森」の挿絵。この絵の背景と、登場人物(動物?)の動画が、映画の最初のタイトルバックに流されます。


 少年クリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)は、“100エーカーの森”で、親友のプーやその仲間たちと楽しい毎日を送っていたが、やがてロンドンの寄宿学校へ転校することに。“きみのことは絶対に忘れない”と固く誓ってプーと別れたクリストファー・ロビンだったが……。

 そして大人になったクリストファー・ロビンは、妻のイヴリン(ヘイリー・アトウェル)と娘マデリン(ブロンテ・カーマイケル)とともにロンドンに暮らしていた。しかし仕事が忙しくて、家族とは、すれ違いの日々が続いていた。そんなある日、ロンドンの公園で、かつての親友プーと驚きの再会を果たす。プーは100エーカーの森から現代社会に迷い込んできたのだった。
 

プー3.jpg


プー1.jpg

 仲間たちが暮らす”100エーカーの森”へ戻れなくなったプーのために、クリストファーは、プーと一緒に、あの森へ向かう。そこで、大人になったクリストファー・ロビンは、森の仲間たち、ピグレット、イーヨー、ティガー、ラビット、オウル(ふくろう)などに再会し、楽しかった昔を思い出すのだった。そしていかに今の、家族をかえりみない生活が、おかしなものであるのかを思い知った。

 のんびり屋のプーの言葉に思わずハッとするのは、自分もそうなっているからかもしれない。例えば「何もしないことは、最高の”何か”につながる」「(ドアは)必要なところにあるんだ」「どこかへ行きたいと決まっていると、”どこか”が来てくれる」など。
 
 「何もしないこと」が私はできなくなっているかもしれません。スケジュールが次々と決まって、それをこなすのに精一杯です。本当に大切なことをおろそかにしていないか、少しゆっくりして考えてみるべきかも。

 今、英語版「Winnie-the-Pooh」を読んでいます。高校生でも読める簡単な英語に、素敵なイラストが満載です。よかったら読んでみてくださいね。

原題:CHRISTOPHER ROBIN 監督:マーク・フォスター 出演:ユアン・マクレガー、
ヘイリー・アトウェル、 ブロンテ・カーマイケル、 マーク・ゲイティスト、
声の出演: プーとティガー=ジム・カミングス、 ピグレット=ニック・モハメッドetc.
2018年 アメリカ



Winnie the Pooh

Winnie the Pooh

  • 作者: Alan Alexander Milne
  • 出版社/メーカー: Reclam Philipp Jun.
  • 発売日: 1988/01/01
  • メディア: ペーパーバック



Winnie-The-Pooh, the Original Version

Winnie-The-Pooh, the Original Version

  • 作者: A. A. Milne
  • 出版社/メーカー: Ishi Press
  • 発売日: 2011/07/30
  • メディア: ペーパーバック



The Complete Tales of Winnie-The-Pooh

The Complete Tales of Winnie-The-Pooh

  • 作者: A. A. Milne
  • 出版社/メーカー: Dutton Books for Young Readers
  • 発売日: 1996/10/01
  • メディア: ハードカバー



The House at Pooh Corner (Winnie-the-Pooh)

The House at Pooh Corner (Winnie-the-Pooh)

  • 作者: A. A. Milne
  • 出版社/メーカー: Puffin Books
  • 発売日: 1992/08/01
  • メディア: ペーパーバック



nice!(37)  コメント(38) 
共通テーマ:映画

オーシャンズ8 [外国映画]

 あの人気シリーズ、「オーシャンズ11」のダニー・オーシャンの妹が、この映画の主役デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)なのだそうです。女性版金庫破りのおはなし。ゴージャス感がハンパないですよ。


オーシャンズ6.jpg
 

 そのデビー・オーシャンが刑務所の中で計画していたのは、毎年5月の第一月曜日の夜、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるチャリティイベント「メットガラ」で、セレブが付ける時価1億5000万ドルのダイヤモンドネックレスを盗むことと、もう一つの目的だ。


オーシャンズ4.jpg
 サンドラ・ブロックとケイト・ブランシェット。すごくきれい!でも今回は、サンドラが主演なので、ケイトはちょっと一歩ひいて、演技してたと思う。
 

 デビーは仮釈放後、相棒のルー(ケイト・ブランシェット)に声をかけ、ファッションデザイナー(ヘレナ・ボナム・カーター)、宝石職人、盗品売買のエキスパート、天才ハッカー(リアーナ)、スリ等、ダイヤ強奪作戦を実行に移すべく、最高のメンバーを集めるのだった。


1オーシャンズ.jpg


 抜かりのない下準備と、やがて訪れる作戦実行当夜、防犯カメラの死角を狙った強奪の瞬間がどのようなものか、見ものだ。


オーシャンズ2.jpg

 アン・ハサウェイとヘレナ・ボナム・カーター。アンは相変わらず目が大きい。誰かに似ているなと思ってたのだが、サンドラのセリフで、「あんたの目って、バンビみたいね」というのがあって、それだ!とおもいました。この映画、女性が思いっきりカッコいいんですが、1人、ヘレナだけが、コメディアンヌ。彼女の上手い演技があってこそ、この作品が活きてきます。


 小道具といっていいのか、老舗宝石工房、カルティエが映画のために制作した重量感たっぷりのダイヤネックレスがとにかくすごい!ため息がでます。こんな豪華な宝石を撮影のためにつくって、提供してくれるなんて、映画というものが、外国では高い地位を占めているということだろう。

 それから、女優さん達の豪勢なドレスにもご注目。ブランドファッションのオンパレードです。サンドラ・ブロックは、アルベルタ・フェレッティのシースルードレスで登場。ケイト・ブランシェットは、エメラルドが縫い込まれたジバンシィのジャンプスーツ、アン・ハサウェイはヴァレンチノのホットピンクのドレス等々。

 でも、リアーナは、ドレッドヘアにストリートファッションといういでたち。そこら辺のアメリカ娘って感じで、私はリアーナとは気が付かなかった。彼女は天才ハッカー役で、かなりのカッコよさ。


オーシャンズ3.jpg
 サンドラの右隣が、リアーナ


 念入りなメイクとコスチュームで感情を押し隠し、目的のためなら平気で相手を欺く女たち。そして、自分を陥れた人間には、必ず復讐するのだ。

 女性の美しさ、そしてそれぞれの才能のカッコよさを描いて、とても楽しい作品だった。数年後でも、続編が創られたらいいなと思う。


オーシャンズ7.jpg


原題:OCEAN'S 8 監督:ゲイリー・ロス  出演:サンドラ・ブロック、 
ケイト・ブランシェット、 アン・ハサウェイ、 ヘレナ・ボナム・カーター、リアーナ、 
ミンディ・カリング、 サラ・ポールソン、 アウクワフィナetc.
2018年 アメリカ





nice!(32)  コメント(41) 
共通テーマ:映画

万引き家族(加筆しました8/18) [日本&アジア映画]

 是枝裕和監督、今年のカンヌで「パルムドール賞」受賞。快挙!ですね。再上映があったので、観てきました。なかなか興味深い作品でした。(最後の方、加筆しました。)


万6.jpg


 東京の下町、高層マンションの谷間に、取り残されたように建つ古い平屋。家主である初枝(樹木希林)の年金を目当てに、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏・じょうかいり)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を、臨時の仕事で稼いでいるが、それでも十分ではなく、時々万引きで足りないものを補充するという家族で、社会の底辺にいるような一家だった。 


万2.jpg


 だが、この家族には暗さがなく、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子(ゆり)を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることになる。


万3.jpg
 

 休日は家族全員で楽し気に海に行ったりもする、仲の良さ。


万5.jpg 


 だがある日、初枝おばあさんが突然亡くなり、お葬式も出せない彼らは、狭い庭におばあちゃんを埋めた。この事件をきっかけに、家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密が明らかになっていく。

 こんな境遇だったら、すごく暗いストーリーになりそうだが、そこが是枝監督のうまさなのだろうか、それとも樹木希林、リリー・フランキー、安藤サクラの演技力なのだろうか。少しも暗くなかった。特にこの3人のやり取りは、ユーモアがあり思わず吹き出してしまうほどだった。是枝組の俳優とはいえ、樹木さんも、リリー・フランキーさんも、安藤さんも、その演技や掛け合いは、すばらしく自然で絶妙の間だった。祥太を演じた城桧吏(じょうかいり)くんも、少年の純真さがよく出ていたと思う。

 温かい家族だが、それぞれにいいかげんで、社会人としては失格ではある。しかし、このようにしか生きられない人々なのだと、最後はあきらめというか、妙に納得させられた不思議な作品だった。

 底辺の生活をしているという設定なので、家の中の様子などは、ビジュアル的にはちょっと見づらいところはあるかもしれないが、それがリアルさを産んでいるのだろう。

 情のあるいい家族だが、生きていくためにはお金がいります。夫婦とも臨時の仕事で稼いではいるのですが、けがをしたり、人員整理でやめさせられたり、思うようにいかないんですね。だから、万引きをしなきゃいけなくなる。それを悪いとは思ってないところがありますが、生きていくためには仕方がないというかんじでしょうね。

 一体これは、誰が悪いのか。男の子を捨てた親、女の子に虐待する、普通の暮らしをしている母親、そんな人たちより、リリー・フランキーと安藤サクラが演ずる夫婦のほうが、よほど温かいでしょう。(責任感があるかどうかは別として)

 是枝さんは、そんな社会の矛盾をこの映画で表現して、問題提起したのだと思います。まことに面白い作品でした。

 上手い役者ぞろいで、映画としてもよくできています。機会があったらご覧になってください。


万4.jpg


原題:万引き家族  監督:是枝裕和 出演:リリー・フランキー、 安藤サクラ、 樹木希林、
松岡茉優、 城桧吏(じょうかいり)、 佐々木みゆ、 緒方直人、 江本明、 池脇千鶴etc.

2018年 日本






nice!(29)  コメント(40) 
共通テーマ:映画

応援、ありがとうございました! [その他]

皆さま

今回の地震のことで色々ご心配いただき、本当にありがとうございました。
皆様のあたたかいお気持ちとお言葉、心に沁みました。感謝でいっぱいです。

本日、無事都市ガスも復旧しましたので、またブログを再開させていただきたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

            coco030705より


応援のnice! をいただいた皆さま、ありがとうございました☆
Do夢さん
きささん
鉄腕原子さん
りんこうさん
@ミックさん
Ujiki.oOさん
mayuさん
soramoyouさん
kiyokiyoさん
ryo1216さんさん
ニコニコファイトさん
yamさん


応援のnice!とコメントをいただいた皆様、ありがとうございました♡

zombiekongさんへ
阪神大震災の時より、揺れがすごくて地震の怖さを改めて体験しました。インフラが止まると不便なことも。でもようやく平常にもどりつつあります。またzombiekongさんの猫ちゃんたちの記事を楽しみにしております。


Inatimyさんへ
京都のほうも影響があったでしょうね。お父様は大丈夫でしたか。今回は阪神大震災のときより揺れがひどくて、色々大変でした。食器棚も引き出し式のものは食器が割れなかったんですって。買い替えようと思います。余震は4回ぐらいありました。そのたびにドキドキ、もう来ないでほしいですね~。


匁さんへ
色々ご心配をいただき、ありがとうございました。
阪神大震災のときは、今回よりも揺れがひどくなく被害も少なかったので、油断しておりました。
地震の怖さを改めて感じた次第です。でもやっと都市ガスが復旧したので、ちょっとホッとしました。今後ともよろしくお願い致します。


アルファルハさんへ
温かいお言葉ありがとうございました。ようやく平常にもどりつつあります。自分自身が無事でよかったです。それ以上は望みません。これからもよろしくお願い致します。


TaekoLovesParisさんへ
ほんとに怖かったです。ご心配いただき、嬉しく思いました。インフラが止まると大変ですね。初めて経験しました。でも水道が使えたのが幸いでした。
朝食の用意を始めるときだったので、よくぞ食器棚の前に立っていなかったこと!後で考えたら、怖くなりました。何かが助けてくれたんでしょうね。大いなる存在や、亡くなった家族や友人達が……。お礼をいいました。またゆっくりやっていきますので、これからもよろしくお願い致します。


ひいらぎさんへ
ご心配と温かいお言葉をいただき、ありがとうございました。
今回あらためて地震の怖さを知りました。前回の阪神大震災ときより怖かったです。でもやっと都市ガスも復旧し、普段の生活に戻りつつあります。
ブログも少しづつ書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。


SORIさんへ
ご心配いただき、本当に有難うございました。おっしゃるとおり、プレゼントでいただいた高級な食器がたくさん割れてしまいました。高い食器は薄いですものね、仕方のないことです。怪我がなかったのが幸運なことでした。物はこれからも買えますから。ブログも再開しますので、今後ともよろしくお願い致します。


コザックさんへ
ご心配と温かいお言葉をありがとうございました。ようやく平常にもどりつつあります。とにかくガスが復旧してよかった!電子レンジを活用してましたが、煮炊きはやはりガスのほうが上手く行きます。自分自身が無事だったのが、一番幸運なことでした。これからもよろしくお願い致します。


Nakaさんへ
ご心配いただき、ほんとうにありがとうございました。ガスも復旧しましたので、お料理も手早くできお風呂もは入れるしよかったです。振り返って、自分でも怪我がなくてよかったと思いました。守られたのだと思います。感謝して生活していかなくてはと思っています。これからもよろしくお願い致します。


ネオ・アッキーさんへ
ご心配いただき、本当にありがとうございました。ようやくガスも復旧しましたので、助かりました。これからもネオ・アッキーさんのブログを楽しみにしております。よろしくお願い致します。


のらんさんへ
温かいお言葉とご心配、ありがとうございました!阪神大震災のときは、食器が全く影響がなかったので、油断してました。改めて地震って怖いなと思います。これからは色々対策が必要ですね。ガスが復旧したので、これからお風呂に入ります。やはり家のお風呂が一番です~。
これからも、のらんさんのボヘ猫ちゃんたちのおはなし、楽しみにしております。今後ともよろしくお願い致します。










共通テーマ:映画

地震の影響

皆さま

今回の大阪の地震、まともに影響を受けました。
マンションが壊れたり家具が倒れたりはなかったんですが、食器が大量に割れたり、家の納戸のなかの物が落ちて、めちゃくちゃになってます。食器は一日で片付けましたが、都市ガスも止まってしまって。明日からしばらく姉の家にいきますので、やむを得ず、ブログを休ませていただきます。

大阪方面の方、お大事になさってくださいね。

ではまた再開のときを待っていてくださいませ。

            coco030705より




nice!(30)  コメント(25) 
共通テーマ:映画

ファントム・スレッド [外国映画]

 ダニエル・デイ=ルイスが引退するとは! この「ファントム・スレッド」が最後の作品となるのだそうです。ちょっと信じられない気持ち。やはり「立つ鳥跡を濁さず」の心境なのでしょうか。



f14.jpgf15.jpg


 以下、レビューはあらすじを書いていますので、映画を見たい方は先にご覧になって、お読みくださいませ。






 1950年代のロンドン。ファッション界の中心に君臨する天才的仕立屋レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は、徹底した完璧主義の男だった。彼はある日、別荘のある田舎のレストランで、ウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)を見初める。


f6.jpg


 そして、自身のドレスにあう完璧な体型を持った彼女をミューズに迎えるのだった。


f1.jpgf8.jpg
 (ダニエル・デイ=ルイスの裁縫のシーンは完ぺきだった。それもそのはず、彼はこの映画のために、ニューヨークのオートクチュールデザイナーの工房で、1年間修行して服作りをマスターし、卒業制作作品として、奥さんのためにグレーのイブニングドレスをつくったとのこと。) 


 最初は、裕福な男性が身分の低い女性と出会い、女性を花開かせるラブストーリーなのかと思っていた。しかし、レイノルズがアルマに求めたのは、彼女の体型だけ。恋愛感情はなく、アルマはまるで道具のように扱われるのだった。しかしアルマは、彼のドレスを身にまとい美しさと輝きを備えていく。


f2.jpg


 彼女は甘いロマンスを期待していたのに、そういうものに見向きもせず、自分の厳格な規則を守り続けるレイノルズに大きな不満を持つ。そしてアルマはあることを計画する。それは、レイノルズのために料理をつくって、その料理の中にキノコからとったわずかな毒を混ぜ、それを彼に食べさせるというものだった。

 
f11.jpg


 おりしも大事な顧客の、ある国の王女様のウェディングドレスが、もう一息で完成するというときに、レイノルズはアルマの料理で体調に異変が起こり、そのウェディングドレスを汚してしまうのだ。


f4.jpg


 ドレスをつくり直すお針子さん達のシーンも、すごいものがあった。レイノルズの工房で働く職人役には、実際の仕立て職人を起用したのだそうだ。すごく手が早いので、びっくりした。


 アルマは、レイノルズを心を込めて介抱する。そしてさすがの、頑固一徹で完璧主義なエゴイストの男も心を動かされ、ついにアルマにプロポーズする。


f3.jpg


 けれども結婚してみると、やはり年齢差は歴然としてあり、アルマがパーティーに行きたいと言っても、レイノルズは疲れているので、静かにしていたいという。喧嘩になって、アルマは1人でパーティーに出向くのだった。

 やはり心配になったレイノルズはアルマを迎えに行く。そして、レイノルズの心を虜にしたアルマは、彼を優しく支配するのである。それは、食事に例のものを加減して混ぜ込むことによって……。


f10.jpg


 オートクチュールのすばらしいドレスの数々に目を奪われた。アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞したマーク・ブリッジスの手によるものだ。彼は衣装の裁断や縫製にはかなり気を使ったとのことだった。こんな美しい衣装を着ることができるのは、女優冥利につきるというものでしょうね。

 さて、この作品はなかなか怖いストーリーだと思う。最初はアルマがレイノルズに夢中になるのだが、一向に振り向いてくれない彼を振り向かせるために、キノコの毒を使うとは。女性は怖いというべきか。そしてその毒によって体調不良になった彼を、献身的に介抱して、惚れさせるというのは、何とも恐ろしい話ではないだろうか。

 これはラブストーリーなのか、それとも女性が男性を支配する物語なのか。最初はレイノルズが、アルマの気持ちを思い測ることなく、彼女をドレスを作るためにマネキンのように扱ったことに問題があったと思う。けれど、彼女がキノコの毒を使ってレイノルズの心を自分に向かせたのが、アルマの怖いところだ。これからもアルマは、レイノルズを支配し続けるのだろうか。女性の念というのはすごいものだ。

835141_88.jpgf16.jpgf17.jpg
 衣装のデザイン画

 実をいうと、私がダニエル・デイ・ルイスをカッコいいと思ったのは、「ラスト・オブ・モヒカン」を観たときです。あのときは、彼も若かった。これからはダニエルの新作を観られないのが、とても残念です。


原題:PHANTOM THREAD 監督:ポール・トーマス・アンダーソン 
出演:ダニエル・デイ=ルイス、 ヴィッキー・クリープス、 レスリー・マンヴィルetc.
2017年 アメリカ




nice!(24)  コメント(23) 
共通テーマ:映画

さよなら、僕のマンハッタン(The Only Living Boy in New York) [外国映画]

 ある青年が色々な人と出会い、様々なことを経験し、そして大人たちの愛情を感じることによって、青春の迷いから抜け出していくというストーリーです。いい映画でした。「(500)日のサマー」でジョセフ・ゴードン=レビット(今回は出演していません)を見出した、マーク・ウェブ監督作品です。サイモン&ガーファンクルの「ニューヨークの少年(The Only Living Boy in New York)」をはじめ、色々な名曲が作品中に流れます。


ま10.jpg


 5代目ジェームズ・ボンドのピアーズ・ブロスナン、 ジェフ・ブリッジス、 ケイト・ベッキンセイル、 シンシア・ニクソン(「エミリ・ディキンスン」主演)というそうそうたるベテラン俳優が出演しています。彼らの演技を観るだけでも面白いです。

 主演はカラム・ターナー、「アサシン・クリード」に出演した英国人の若手俳優です。主人公のトーマスはかなり繊細な青年で、大学卒業後、なかなか自分の進む道が見つからず思い悩む。まさに誰もが歩んできた青春の1ページを振り返ることができるかもしれません。この年代の青年の、頼りなさや揺れ動く心を、カラム ・ターナーは等身大で演じていたのかと思うくらい、役に合っていると感じました。


ま11.jpg


 大学を卒業して、大きくて快適な実家からアパートに移ったトーマスは、隣室に越してきた、初老のちょっと変わった、W・F・ジェラルドと名乗る不思議な男性(ジェフ・ブリッジス)と親しくなり、自分が困ったとき、アドバイスを受けるようになる。


m2.jpg
 カラム・ターナーとジェフ・ブリッジス

 ある日トーマスは、ガールフレンド(カーシー・クレモンズ)と出かけたレストランで、父親のイーサン(ピアーズ・ブロスナン)が美人の女性(ケイト・ベッキンセイル)と逢引しているのを見かける。そして、隣人のジェラルドの言葉に従って、父の愛人ジョハンナに近づく。


ま1.jpg
 ケイト・ベッキンセイルとカラム・ターナー
 
 その後、トーマスはジョハンナの大人の魅力にハマっていくのだった。

ま5.jpg

 彼には年相応のガールフレンド、ミミ(カーシー・クレモンズ)がいたが、彼女は別に付き合っている男性がいて、なかなか思うようにならない。


ま8.jpg


 こんな風に何をやっても上手くいかない時って、若い時は結構ありましたよね。トーマスの場合、母親(シンシア・ニクソン)が精神が不安定なんです。とてもきれいな人なんですけど。その理由は、最後になって明かされ、そうだったのかと思います。


ま6.jpg
 シンシア・ニクソンとカーシー・クレモンズ 

 私はやはりピアーズ・ブロスナンが気になりました。かのジェームス・ボンドがどんな風になっているのか。確かに顔にしわが増えましたが、父親役もよかったです。年齢を重ねても、魅力的でした。


ま3.jpg
 ピアーズ・ブロスナンとカラム・ターナー(ロケ地:グランドセントラル・オイスターバー&レストラン) 

 トーマスを巡って、ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)と父親イーサン(ピアーズ・ブロスナン)が彼に注いでくれる愛情が、トーマスの窮地を救います。そこがとても感動的でした。

 観終わった後、暖かい印象が残る作品でした。時が解決してくれることってあるし、人間自分の気持ちに正直に生きるのが一番なのだと思いました。

 音楽がとてもすばらしいです。サイモン&ガーファンクルをはじめ、ボブ・ディラン「ジョハンナのヴィジョン」、ルー・リード「Perfect Day」、ビル・エヴァンス「Peace Piece」、ザ・ヘッド・アンド・ザ・ハート「All We Ever Knew」etc.

 多分もう上映しているところはないかもしれませんが、DVDでご覧になったら楽しめると思います。

原題:The Only Living Boy in New York 監督:マーク・ウェブ 出演:カラム・ターナー、
ジェフ・ブリッジス、 ピアーズ・ブロスナン、 ケイト・ベッキンセイル、 
シンシア・ニクソン、 カーシー・クレモンズetc.
2017年 アメリカ




nice!(29)  コメント(34) 
共通テーマ:映画
前の10件 | -